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サーバーキャッシュとは?ブラウザキャッシュとの違いや仕組みを解説

記事の監修

代表取締役村越 聖人

2006年からエンジニアよりデジタル業界でのキャリアをスタート。
大小様々なWebシステム開発およびシステム運用保守を経験。

フルスタックエンジニアとして上流から下流工程まで一連の業務を担当するとともに、サーバー設計、構築、運用設計などのサーバー管理者業務も兼任。

近年は、顧客折衝を含む提案型営業からDMP絡みのデータ分析業務をはじめ、プロジェクトの全体統括・SEなど業務要件に合わせたポジショニングで顧客ニーズの最大化を図るサービス提案を実施。

新規事業で立ち上げた自社サービスにて、発明者として特許取得。

2019年5月 株式会社glorious future 設立。

2006年からエンジニアよりデジタル業界でのキャリアをスタート。
大小様々なWebシステム開発およびシステム運用保守を経験。

フルスタックエンジニアとして上流から下流工程まで一連の業務を担当するとともに、サーバー設計、構築、運用設計などのサーバー管理者業務も兼任。

近年は、顧客折衝を含む提案型営業からDMP絡みのデータ分析業務をはじめ、プロジェクトの全体統括・SEなど業務要件に合わせたポジショニングで顧客ニーズの最大化を図るサービス提案を実施。

新規事業で立ち上げた自社サービスにて、発明者として特許取得。

2019年5月 株式会社glorious future 設立。

サーバーキャッシュは、インターネットを利用する上で欠かせない機能のひとつですが、「サーバーキャッシュするとどうなる?」「ブラウザキャッシュやCookieとの違いは?」とのように、その役割や特徴を正しく理解している方は少ないでしょう。

そこで今回は、サーバーキャッシュの意味と役割・設定方法などを理解したい方に向け、キャッシュの意味やブラウザキャッシュ・Cookieとの違い、サーバーキャッシュの削除の方法などについて解説します。

本記事を読むことで、サーバーキャッシュやブラウザキャッシュなどの役割が理解でき、効果的にキャッシュ機能を活用できるようになります。

この記事はこんな人におすすめ
  • サイト運営初心者でサーバーキャッシュの基礎知識を学びたい方
  • Webサイトの表示速度を改善したいと考えている方
  • サーバー管理の基礎を学びたいシステム部門の担当者の方

そもそもキャッシュとは?操作やデータを一時保存すること

キャッシュ(Cache)とは、デバイス(PC・モバイルなど)上で行った過去の操作や閲覧履歴をデータとして保存する仕組みのことです。「Cache」という言葉には「隠し場所」や「貯蔵所」といった意味があります。保存されたデータを再利用することで、2回目以降の処理時間を大幅に短縮できます。

例えばブラウザの場合、Webページの画像やテキストなどのデータをキャッシュとして保存しておくと、表示にかかる時間を短縮できます。通常、Webサイトの閲覧では、画像やテキストなどの素材をサーバーからダウンロードするため、読み込みに時間がかかります。

しかし、2回目以降の表示の際にキャッシュがあれば、データの再ダウンロードは不要となり、その結果、Webサイトの表示速度が向上します。

サーバーキャッシュ・ブラウザキャッシュ・Cookieの違い

パソコンやスマートフォンでインターネットを利用する際に関わるキャッシュには、「サーバーキャッシュ」と「ブラウザキャッシュ」の2種類があります。また、キャッシュと似た機能として「Cookie」が挙げられます。

これらの違いを理解することで、キャッシュの仕組みをより詳しく理解できるでしょう。ここからは、サーバーキャッシュ・ブラウザキャッシュ・Cookieの違いについて解説します。

サーバーキャッシュ:サーバー上のリクエストを保存できる

サーバーキャッシュとは、Webサイトのデータをサーバー側で保管する仕組みです。Webサイトの管理者は、サーバー設定を通じてキャッシュデータの削除や更新などを制御します。

サーバーキャッシュでは、サーバーがリクエストを受けた際に、リクエストに対するレスポンスを一時保存することで、それによって同じリクエストが来た場合キャッシュしたデータを返し処理を短縮します。

また、複数のユーザーが同時にアクセスしても、高速な表示対応が可能です。

ブラウザキャッシュ:ブラウザ上のアクセスを保存できる

ブラウザキャッシュとは、Webサイトのデータを閲覧者の端末内のブラウザに保存する仕組みです。Webサイトの静的リソース(画像や文章、HTML、CSS、JavaScriptなどのデータ)を記録しておくため、アクセス時の読み込みが軽減されます。

Webサイト側での更新内容がブラウザに反映されない場合は、データの再取得が必要です。ブラウザキャッシュは、ブラウザ側でキャッシュの保存期間を任意に設定でき、期限が過ぎたキャッシュデータは自動的に新しいデータに更新されます。

Cookie:入力データを一時保存できる

Cookieは、ユーザーがWebサイトで入力したデータやログイン状態をブラウザに保管する仕組みを指します。一方でキャッシュは、データの読み込み速度を速めるため、受信したデータを保存する機能です。

Cookieを用いることでパスワードやIDなどの入力の手間を省きブラウザの操作性が向上します。ただし、行動履歴がマーケティングなどの分析に活用される場合もあります。

サーバーキャッシュの設定方法

サーバーキャッシュを導入すれば、Webサイトの表示時間が短縮されます。企業のWebサイトやブログなど、多くの方が閲覧するWebサイトでは特に効果を発揮するでしょう。

結果として、Webサイト利用者の満足度が向上します。また、素早いページ表示はアクセス数の増加にもつながります。そのため、サーバーキャッシュは企業のWebサイト運営に欠かせない機能といえるでしょう。

サーバーキャッシュの機能を利用するには、サーバー側でサーバーキャッシュの設定を有効にする必要があります。一般的にサーバーキャッシュを有効にするには、サーバーの管理画面を利用します。

サーバーキャッシュを有効にする方法
  • 1. サーバーの管理画面にログインします。
    レンタルサーバーの業者によっては「コントロールパネル」など、管理画面の名称が異なる場合があります。
  • 2. 管理画面で、サーバーキャッシュの設定を行いたいドメインを選択します。
  • 3. サーバーキャッシュを有効にする場合は、サーバーキャッシュの設定を「ON」に切り替えます。
  • 4. 設定内容を確定して完了です。

サーバーキャッシュの削除方法

サーバーキャッシュは一時的なデータを保存する仕組みです。そのため、最新のデータを反映できない場合もあります。

サーバーキャッシュにより表示時間は短くなる反面、キャッシュが残ることに更新が反映されず、古い情報が表示される場合があります。また、新しい記事に書き換えたにもかかわらず、前回の記事が表示されるといった現象が起きる場合もあります。

管理面では、増加し続けたサーバーキャッシュがサーバーの処理能力やストレージ容量を圧迫する可能性があります。

このような問題に対処するためには、サーバーキャッシュを定期的に削除することが有効です。サーバーキャッシュを削除するためには、サーバーの管理画面で設定を行います。

サーバーキャッシュの削除
  • 1. サーバーの管理画面にログインします。
  • 2. サーバーキャッシュを削除するドメインを選択します。
  • 3. サーバーキャッシュを削除するボタンをクリックします。これにより、選択したドメインのキャッシュを削除できます。 一般的なサーバーキャッシュの削除は、上記の手順で行えます。サーバーキャッシュの削除方法はサーバー環境によって異なるため、必ずマニュアルや公式サイトで事前に手順を把握しておきましょう。

まとめ

今回の記事では、キャッシュの意味やサーバーキャッシュ・ブラウザキャッシュ・Cookieとの違い、サーバーキャッシュの設定や削除の方法などについて解説しました。サーバーキャッシュとは、Webサイトのデータをサーバー側で一時的に保管する仕組みです。

サイトへのアクセスがあった際に情報を記録し、次回以降の表示速度を向上させます。一方、ブラウザキャッシュはユーザーの端末側でページデータを保存し、閲覧時の読み込み時間を短縮します。また、Cookieはログイン状態や入力情報を記録する機能で、ブラウザの操作性を高めます。

サーバーキャッシュは管理画面から設定や削除が可能で、Webサイトのパフォーマンス改善に役立ちます。ただし、データ量が増えすぎると端末の動作が遅くなる場合もあるため、定期的な管理が望ましいでしょう。

この記事のまとめ
  • サーバーキャッシュとは、サーバー側でデータを保管し表示速度を向上させる仕組みであり、管理者が設定画面を通じて制御できる
  • ブラウザキャッシュはユーザーの端末でWebサイトのデータを保存する機能で、ページの読み込み時間を短縮しますが、更新内容が反映されない場合は再取得が必要
  • Cookieはログイン状態や入力情報を記録してブラウザの操作性を高める機能で、キャッシュとは異なり行動履歴が分析に使用される可能性がある

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