業務で蓄積されるデータの有効活用を検討中の企業は、「データの見える化」「工数のかからないデータ共有」など、クリアすべき課題が多いかと思います。データの管理を解決するツールとして注目されているのが、「Tableau Server(タブローサーバー)」です。
今回は、Tableau Serverの概要やできること、メリット、料金プラン、インストール方法を解説します。自社データの分析にTableau Serverが有効なのかの判断にお役立てください。
Tableau Serverとは?【分析結果共有ツール】
Tableau Server(タブローサーバー)とは、データの分析結果をチーム内で共有できるツールです。Tableau Desktop(データの可視化を行うツール)で作成したダッシュボードを社内のネット環境上で共有できます。
自社サーバー上で運用できるので、企業独自のITインフラ(社内の情報システムの基盤や設備)を最大限に活用したい場合におすすめです。
Tableau Serverの導入は、環境に合わせたサーバースペックが求められます。大規模なデータソース扱う場合、CPUやメモリ、ストレージの性能が重要です。Tableau ServerをインストールするPCの推奨スペックは、以下の通りです。
インストールの種類 | シングル ノード |
プロセッサー | 64 ビット(x86_64 チップセット) ※SSE4.2およびPOPCNT命令セットをサポートする必要があります ※ARMベースのプロセッサーはサポートされていません |
CPU | 8コア(16vCPU)、2.0 GHz 以上 |
RAM | バージョン2022.3以降:128GB バージョン2021.4.0からバージョン2022.1.x:64GB バージョン2021.3.x以前:32GB |
空きディスク容量 | 50GB |
※Tableau Prep Conductorを追加する場合は、2番目のノードを追加して、Tableau Server Prep Conductorの実行専用にすることが推奨されています。このノードの最低スペックとして、4コア(8 vCPU)、RAM16 GBが必要です。
また、クラウド上でデータ分析を実施できる「Tableau Cloud」というツールもあります。Tableau ServeとTableau Cloudの違いは以下の通りです。
製品名 | Tableau Server | Tableau Cloud |
コスト | ▲ | ◎ |
カスタマイズ性 | ◎ | ▲ |
インシデント対応と責任 | 自社対応・自社責任 | セールスフォース社 |
それぞれの製品への移行 | 可能 | 可能 |
Tableau Serverでできること・メリット
Tableau Serverには、データ共有機能だけでなく、さまざまな便利な機能が備わっています。ここからは、Tableau Serverの特徴から分かるメリットを解説します。
さまざまなデータを取り扱える
Tableau Serverは、OracleやAWS Redshift、Microsoft SQL Server、Cloudera Hadoop、キューブ、Teradataなど、データソースとの連携が可能です。オンプレミス環境(企業がサーバーやネットワーク機器を所持・引用する形態)はもちろん、クラウド環境とも安全に接続できます。
ライブ接続では常に最新の情報が提供され、抽出ではデータの一部を保存して効率的に利用できます。これにより、企業内の誰でも必要なデータにアクセスし、分析やレポート作成に活用できます。
さらに、API(アプリ・ソフト間で機能を接続できる仕組み)を活用すれば、より多くのシステムからデータを収集することも可能です。
監視・管理・セキュリティ性が高い
Tableau Serverは、企業内のデータを安全に管理し、常に最適な状態を維持できる機能を備えています。ユーザーやパフォーマンス、コンテンツ、ライセンスなどを簡単に追跡・管理できるので、システム運用の負担を軽減できます。
また、Active DirectoryやOAuth、Kerberosなどのセキュリティプロトコル(通信を暗号化できるセキュリティ)とも連携が可能です。
さらに、データソースの保護に加え、ネットワーク自体も暗号化することで、不正アクセスやサイバー攻撃などのリスクを低減できます。

信頼性の高いデータで意思決定を援助
Tableau Serverは、データソースをライブ接続や暗号化された形式で抽出することで、最新かつ信頼性の高いデータを使用できます。また、仮想接続を使うことで、信頼性の高いデータを簡単に再利用し、拡張できます。
さらに、データから得たインサイトを活用することで、意思決定の支援にも役立ちます。Tableau ServerのAIを活用すれば、データの疑問点を深掘りし、より高度な分析を実施可能です。これらの機能により、ユーザーは信頼性の高いデータに基づいた意思決定ができます。
Tableau Serverのプランやインストール方法
Tableau Serverを導入する前に、どのプランが自社のニーズにあっているか確認することが重要です。Tableau Serverには、以下の3種類のプランが用意されています。
| Tableau Creator | Tableau Explorer | Tableau Viewer |
特徴 | 高度なデータ作成機能や分析機能、ダッシュボードなどが利用可能 | ダッシュボードやレポートの閲覧、簡単な編集が可能 | 作成済みのダッシュボードの閲覧に特化 |
対象ユーザー | データソースの準備やダッシュボードの作成を行う人 | 準備されたデータを用いてダッシュボードの作成や閲覧をする人 | ダッシュボードの閲覧のみを行う人 |
料金 (ユーザー/月) | 9,000円 | 5,040円 | 1,800円 |
最低導入数 | 1 | 5 | 100 |
インストール方法のポイント
Tableau Serverのインストールは、以下の手順で行います。
- Tableau Serverをインストールするには、管理者アクセス権を持つユーザーとしてコンピューターにサインインします。
- 公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードします。
- インストールファイルをダブルクリックします。
- インストール画面の指示に従ってセットアップを完了します。
- ブラウザーを開き、以下のURLを入力して、Tableau サービスマネージャーWeb UIポートを追加します。
- 表示されたサインインページで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。
- ライセンス認証ページで、プロダクトキーを入力または貼り付け、「Activate Product Key(プロダクトキーのアクティブ化)」をクリックします。
- アクティブ化ができたら「次へ」をクリックします。
- 登録画面で情報を入力して「登録」をクリックします。
- セットアップページが表示されるので、必要な情報を入力します。
- 入力が終わったら「初期化」をクリックします。
- 初期化の完了後、管理者作成画面が表示されます。
- 管理者アカウントを作成すれば、Tableau Serverのインストール作業は完了です。
まとめ
今回は、Tableau Serverの概要やできること・メリット、料金プラン、インストール方法などについて解説しました。Tableau Serverは、企業が自社のデータソースを最大限に活用し、安全に分析結果を共有できるツールです。
自社サーバー上で運用でき、さまざまなデータソースと連携ができます。また、監視・管理機能やセキュリティ機能も充実しています。Tableau Serverはデータ分析の共有と意思決定に役立つツールとして、今後のビジネスシーンでますます注目されるでしょう。